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歯軋りが続くとどうなるの?歯軋りの影響と治療について四日市の歯科医院が解説

23.05.17

カテゴリ:一般歯科矯正治療

日常のふとした瞬間や眠っている時にやりがちな歯軋り。無意識に行っていることが大半で、もしかしたら歯軋りを自覚していない人もいるかもしれませんね。今回はそんな歯軋りの原因や放置することで生じる悪影響、治療によって改善する方法などを四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。

■そもそも歯軋りとは

歯軋りや食いしばりといった言葉はよく耳にしますが、実際はどのような症状で何が原因となるのでしょうか。

・歯軋りの症状

歯軋りは、「軋む(きしむ)」という言葉からもわかるように、歯と歯が強くこすれ合って、音を出す現象を指します。ドラマや映画などで歯が「ギリギリ」と軋む音が強調されることも多いですが、音がまったく出ないことも珍しくありません。重要なのは音が出るかどうかではなく、歯ぎしりによって歯や歯茎、顎の関節に大きな負担がかかることです。ちなみに、歯並びや噛み合わせの状態によっては、ドラマや映画以上の音が鳴る場合もあります。

・歯軋りの原因

歯軋りは主に以下の4つの原因によって誘発されます。

原因1:ストレス

歯軋りの原因として第一に挙げなければならないのは「ストレス」です。日常的にストレスにさらされていて、それを発散する機会がない人は、眠っている時に歯軋りや食いしばりをする傾向にあります。起きている時も強いストレスを受けた時に歯をギリギリとこすり合わせてしまうことは多々ありますよね。

原因2:物事に集中している時

歯軋りは、勉強に集中している時やスポーツで瞬間的に大きな力を発揮する時に起こりやすいです。スポーツの場合は、どちらかというと「歯を食いしばる」と表現した方が的確かもしれません。いずれにしても歯や顎の関節に過剰な負担がかかります。

原因3:噛み合わせや骨格の異常

歯並びが悪かったり、特定の歯だけ極端に強く噛んでいたりすると、歯軋りが誘発されやすいです。骨格的なアンバランスに由来する噛み合わせの異常も歯ぎしりの原因となることがあります。

原因4:飲酒や喫煙

飲酒や喫煙の習慣があると、歯軋りが誘発されやすくなりますが、因果関係は不明です。

■歯軋りの悪影響

歯軋りは、皆さんが考えている以上に有害な習慣なので十分な注意が必要です。歯軋りを軽視して放置すると、次に挙げるような悪影響が生じます。

・歯軋りの悪影響その①歯が摩耗する

私たちの顎は、体重と同じくらいの力で噛むことができるのですが、歯軋りによる圧力はその2倍程度にまで増加すると言われています。例えば60kgの成人男性であれば、歯に対して100kgくらいの圧力がかかることもあるのです。そのため人体で最も硬い組織であるエナメル質も歯軋りによって容易にすり減っていきます。歯軋りが習慣化している人の歯は摩耗が著しいことから、歯科医師が見ればすぐにわかります。

・歯軋りの悪影響その②冷たいものがしみるようになる

歯軋りで歯の表面が摩耗したり、亀裂が入ったりすると、歯の神経へと刺激が伝わりやすくなることで知覚過敏の症状が現れます。最近、冷たい飲み物や食べ物が「キーン」としみるようになったという方は要注意です。

・歯軋りの悪影響その③歯茎に炎症が生じる

歯軋りによる悪影響は、歯だけにとどまりません。歯を支えている歯茎や歯根膜、顎の骨にまで大きな負担がかかることで、それらに炎症をもたらすのです。専門的には「咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)」と呼ばれる状態で、歯周病のリスクも上昇させます。

・歯軋りの悪影響その④顎関節症になる

歯軋りや食いしばりの支点となるのは、顎の関節です。そしゃく運動の主体となる部分なので、歯軋りによる悪影響も大きくなります。顎の関節にダメージが蓄積すると、顎関節症を発症して、口を開きにくくなる、口が閉じなくなる、口を開けた時にカクカク鳴る、顎に強い痛みを感じる、といった症状に悩まされます。

・歯軋りの悪影響その⑤エラが張ってくる

歯軋りは、咬筋(こうきん)という食べ物を噛む時の筋肉を酷使します。いわゆる“エラ”と呼ばれる部分を構成する筋肉で、歯軋りの習慣が長期化することでどんどん発達していってしまいます。筋肉が大きくなることは一見すると良いことのように思えますが、日常生活においては不要な筋肉であり、エラが張って顔が大きくなるため、歯軋りによる悪影響のひとつとして数えられます。

■歯軋りって治るの?

ここまでは歯軋りの原因や放置することによる悪影響について説明してきましたが、治す方法についても知りたいですよね。

・完治させるのは難しい

結論から言うと、歯軋りを何らかの方法で完治させることは難しいです。歯軋りというのはそもそも感染症のような病気ではないため、特効薬は存在していません。歯軋りを引き起こしている原因を一つひとつ取り除いていく他、その症状を改善することはできないのです。

・悪影響を軽減させる方法

歯軋りによる悪影響を軽減させる方法としては、以下の つが挙げられます。

その1:マウスピースによる治療(スプリント療法)

歯軋りによる悪影響は、歯科医院で受けられるスプリント療法で軽減できます。ナイトガードと呼ばれる自分専用のマウスピースを作って、眠っている時に装着します。ナイトガードは、歯を守るような設計となっており、仮に歯軋りをしたとしても歯や歯茎に与える悪影響を最小限に抑えられます。全国的にも広く行われている歯軋りの治療であり、保険も適用されます。

その2:適合の悪い詰め物・被せ物を調整する

詰め物や被せ物の適合が悪く、特定の歯が強く噛んでいることが原因で歯軋りが誘発されている場合は、それらを調整することで歯や歯茎を守ることができます。詰め物や被せ物の調整は、比較的簡単に行えますので、心当たりのある方は歯医者さんに相談しましょう。詰め物や被せ物が大きく破損している場合は、再治療が必要となります。

その3:矯正治療で歯並び・噛み合わせを正常化する

歯並び・噛み合わせの異常が原因で歯軋りが習慣化している人は少なくありません。これらは自力で改善することが不可能なので、半ば諦めている人も多いかと思いますが、歯列矯正なら根本的な改善が見込めます。少し時間のかかる治療とはなりますが、歯や顎の骨の健康のためにも、歯列矯正を検討する価値はあるかと思います。

・自分でできるセルフケア

◎ストレスを発散する

日頃からストレスを受けやすい生活を送っている人は、休みの日に気分転換をする習慣を身に付けましょう。運動や旅行、趣味の時間を設けて、ストレスを上手に発散することが大切です。

◎飲酒や喫煙を控える

お酒を飲む量やタバコを吸う本数を減らすだけでも、歯軋りによる悪影響を軽減できる場合があります。とくにタバコは歯軋りだけではなく、歯周病や虫歯、口腔がんなどのリスクも大きく上昇させるため、可能な限り減煙もしくは禁煙した方が良いといえます。

◎歯軋りをしないよう努力する

歯軋りの多くは無意識で行ってしまうものですが、普段から「歯軋りをしない」「歯軋りは健康に良くない」という意識を強く持つことで、歯軋りをする頻度や時間を減らすことができます。その結果、歯や歯茎、顎関節に与える悪影響も軽減できることでしょう。

■まとめ

今回は、歯軋りの原因や放置した場合の悪影響、治療する方法などを四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説しました。マウスピースによるスプリント療法、詰め物・被せ物の調整、歯列矯正による歯並び・嚙み合わせの正常化であれば当院でも行えますので、歯軋りにお悩みの方はお気軽にご相談ください。

鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

一般歯科治療成人矯正治療小児育成矯正インビザラインを用いた矯正治療インプラント治療ホワイトニング予防歯科治療などお口のお悩みに幅広くお応えしています。
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