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マイクロスコープを使った歯科治療の特徴、メリット・デメリット【四日市市の歯医者が解説】

22.09.28

カテゴリ:マイクロスコープ一般歯科根管治療

虫歯治療や歯の根の治療というのは、どの歯科医院で受けても同じ結果が得られるわけではありません。歯科医師の持つ技術やそれぞれの医院の設備などによって予後も大きく変わります。その中でも特に重要な設備が「マイクロスコープ」です。昨今、注目を集めているマイクロスコープはどのような医療機器なのか。マイクロスコープを用いた歯科治療にはどのようなメリット・デメリットを伴うのか。四日市市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説・紹介いたします。

1 マイクロスコープを用いた精密歯科治療

マイクロスコープを用いた精密歯科治療には、次のような特徴があります。

1.1 マイクロスコープとは?

マイクロスコープとは、歯科治療用に改良された顕微鏡で、視野を肉眼の20倍程度まで拡大することが可能です。最近では、80倍程度まで拡大できる機種も販売されており、歯科治療の精度を向上させる上で非常に大きな役割を果たしています。

1.2 なぜ、マイクロスコープが必要?

一昔前までは、歯医者が肉眼で歯科治療をするのが当たり前でした。けれども、肉眼では見える範囲に限界があるため、どうしても虫歯の取り残しなどが生じてしまいます。とりわけ歯の根の中の治療を行う際には、これまでの経験や勘に頼った「盲目的処置」にならざるを得ず、再発と再治療を繰り返すケースも珍しくありません。そこで大きな力を発揮してくれるのが歯科用顕微鏡であるマイクロスコープです。マイクロスコープを用いれば、肉眼では見えなかったものを“見える化”できるため、治療の精度も自ずと上がります。

1.3 どんな治療に使用する?

マイクロスコープを使用する機会が最も多いのは「根管治療」です。虫歯が進行して歯の神経まで細菌に侵された場合必要となる治療で、通常の虫歯治療以上に繊細な処置が求められます。そもそも根管は髪の毛くらいの細さしかなく、暗くて複雑な構造を呈していることもあり、肉眼で病変を完全に取り除くのは不可能に近いといえます。標準的な根管治療の再発率が50%を超えている現実を見れば、マイクロスコープの有用性をわかっていただけるかと思います。マイクロスコープを用いた拡大視野での治療あれば、根管内も明るく照らすこともできますので、病変を取り残すリスクも限りなくゼロに近づけられます。

1.4 マイクロスコープ治療はどんな人におすすめ?

虫歯をできるだけ再発させたくない人や精度の高い詰め物・被せ物を装着したい人、かけがえのない歯質を可能限り削りたくない人には、精密歯科治療が可能となるマイクロスコープがおすすめといえます。過去に保険診療で根管治療を受け、再発を繰り返しているケースなどにもマイクロスコープによる精密歯科治療はおすすめできます


2 マイクロスコープを使うと治療はどう変わる?

ここまで、マイクロスコープの特徴について大まかに解説してきましたが、通常の歯科治療と具体的にどう変わるのかも知っておきたいですよね。

2.1 診断や治療がより「正確」かつ「精密」に

歯科というのは、その他の診療科以上に正確性や精密さが求められます。例えば、風邪やインフルエンザで内科を受診した場合は、診察や治療の内容、診断の結果などもほとんどの医院で共通しています。処方される薬剤も医師によって変わることはまずありません。一方、歯に関する病気というのはとてもシビアで、術者の技術や知識、経験によって診断や治療結果が大きく変わります。マイクロスコープがあれば、そうした診断・治療の正確性や精密さが一定水準、上昇することが期待できます。これは患者さまにとって極めて大きなメリットといえるでしょう。

2.2 治療による負担が少ない

意外に思われるかもしれませんが、マイクロスコープを使った歯科治療では、通常の歯科治療よりも患者さまの心身にかかる負担が少なくなります。なぜなら、健康な部分と病気にかかっている部分の境目を見分けやすくなり、歯を余分に削らずに済むからです。根管治療に関しては、1回あたりの処置時間は長くなることもありますが、全体としての治療期間は短縮されることが多く、通院する手間が省けます。

2.3 「抜歯」と言われた歯でも残せるようになる

重症化した虫歯では、歯を抜くか、残すかの判断を迫られる場面があります。従来の方法では、時間をかけて根管治療を行ったとしても歯の保存が難しくなるケースが少なくないのですが、マイクロスコープを用いれば、根管処置の精度が高まるため、保存できる可能性が高まります。他院で「抜歯」と診断された場合でも、マイクロスコープを使いこなせる歯科医師なら、抜かずに残すという選択肢を提案できるのです。

2.4 歯の状態や治療の様子を画像・映像で見ることができる

マイクロスコープには、デジタルカメラを装着することが可能です。治療している様子を画像や映像で記録できるので、処置が終わった後に“何をされたのか”患者さまご自身でご確認いただけます。

3 マイクロスコープ治療のデメリット

マイクロスコープを用いた歯科治療には、以下のようなデメリットを伴います。

3.1 保険が適用されない場合がある

現状、保険診療でマイクロスコープの治療を行うことはできません。歯科医院の方針として、保険診療でマイクロスコープを使用することは可能ですが、保険点数はつかないため、自費診療で行っているところが大半といえます。ですから、マイクロスコープによる歯科治療を希望した場合は、費用もそれなりに高くなる点に注意が必要となります。

3.2 治療を受けられる歯科医院が限られる

マイクロスコープはとても高価な医療機器であり、全国的にも導入している歯科医院はごく一部です。さらに、マイクロスコープを使いこなすにはそれなりの経験を必要とすることから、設備として導入していても実際の歯科治療では活用できていないケースも多々あります。そうした意味も含めて、マイクロスコープ治療を受けられる歯科医院は一部に限られるといえるでしょう。

3.3 治療時間が長くなることがある

マイクロスコープを使った歯科治療では、本来は見えないものが見えるようになるため、処置の精度が格段に向上します。その結果として、治療期間を短縮することにはつながるものの、1回あたりの診療時間は長くなりやすいです。とはいえ、数十分程度の延長なので、患者さまの心身にそれほど大きな負担はかからないものと思われます。

4 まとめ

このように、歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いることで、術中の視野を20倍程度まで拡大することができます。これは非常に画期的な装置であり、歯科治療の確実性や精度が向上することも間違いありませんが、保険が適用されなかったり、導入している歯科医院が一部に限られたりするなどのデメリットも伴いますので、その点はしっかり理解しておくことが大切です。

四日市市でマイクロスコープによる精密歯科治療を希望されるのであれば、プルチーノ歯科・矯正歯科までご連絡ください。当院には、先進のマイクロスコープが完備されており、それをしっかりと使いこなせる熟練した歯科医師が在籍しております。また、お車でのアクセスも良いためお気軽にお立ち寄りください。


鶴田 祥平

この記事の監修者。医療法人鸞翔会の理事長でプルチーノ歯科・矯正歯科の歯科医師。

一般歯科治療成人矯正治療小児育成矯正インビザラインを用いた矯正治療インプラント治療ホワイトニング予防歯科治療などお口のお悩みに幅広くお応えしています。
詳しくはスタッフ紹介のページをご覧ください。

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