口腔への意識が高い人は、PMTC（ピーエムティーシー）にも関心を寄せていることでしょう。ただ、PMTCという名称自体、馴染みのないものですし、いわゆる歯のクリーニングとは何が違うのかもよくわからない方が多いことかと思います。そこで今回は、歯科医院で受けることができるPMTCの施術内容やメリット、注意点について四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科がわかりやすく解説します。

▼そもそもPMTCとは何？

まずはPMTCの基本的な内容についてご説明します。

１PMTCとは？

PMTC（Professional Mechanical Tooth Cleaning）とは、日本語で専門家による機械的な歯のクリーニングと訳させるものです。セルフケアでは落とせない歯の汚れを口腔ケアの専門家である歯科衛生士がていねいに取り除きます。その名の通り専用の機械や器材、薬剤を使用することから、歯の汚れを落とす効率は極めて高くなっているといえるでしょう。

２PMTCって何するの？

PMTCで行う処置は、「歯石除去」と「歯面清掃」の2つに大きく分けられます。

【歯石除去】

歯石除去は、スケーラーと呼ばれる先端の尖った器具を使って、歯面に形成された歯石を削り落とす処置です。歯石は石のように硬い物質なので、歯ブラシによるブラッシングではおとせません。PMTCでは手で動かす「手用スケーラー」と電動の「超音波スケーラー」を使い分けながら、歯や歯茎を傷付けない方法で安全に歯石を取り除きます。

【歯面清掃】

歯面清掃は、歯の表面に付着した歯垢・ステイン・バイオフィルムを専用の機械で取り除く処置です。普段は歯を削るために使っている回転式の器具にブラシやラバーチップ、ラバーカップなどを装着して汚れを除去、歯面を研磨します。最後にフッ化物ジェルを塗布することで、歯の再石灰化が促されます。

◎エアフロー（ジェットクリーニング）

PMTCの歯面清掃では、エアフローという特別な処置を施すことがあります。エアフローは、アミノ酸などから構成される微粒子を強圧で吹き付ける施術法で、ジェットクリーニングと呼ばれることもあります。エナメル質に沈着したタバコのヤニや食品由来のステインを効率よく取り除けます。

３PMTCの効果

セルフケアで落とせる汚れには限界があります。どんなに歯磨きが上手な人でも、口腔内の歯垢をゼロにすることはほぼ不可能です。歯垢が石灰化を受けて石のように硬くなった歯石は、そもそも歯ブラシで除去できません。また、歯の表面を薄い膜で覆うバイオフィルムやステインもセルフケアでは除去できませんが、PMTCなら取り除けます。つまり、専門家による機械的な歯のクリーニングを受けることで、お口の中の汚れを一度リフレッシュすることが可能となるのです。これは口元の審美性を維持しやすくなるだけでなく、虫歯・歯周病のリスクを大きく下げる効果も期待できます。

４PMTCの費用

PMTCは、保険外診療となるため、費用は全額自己負担です。歯科医院によって設定している料金が異なることから、PMTCの費用を一概に語るのは難しいのですが、全国的には6,000～10,000円程度が相場となっています。PMTCを行う時間を30分と60分でコース分けしている歯科医院もあります。

◎保険のクリーニングの方が安くてお得なのでは？

PMTC費用面だけ考えるとデメリットが大きいように感じるかもしれませんね。なぜなら、保険診療のクリーニングなら、初診料なども含めても3,000円（3割負担）で歯をきれいにできるからです。ただ、保険診療のクリーニングでは使用できる機械や薬剤に制限がかかっていますし、歯の清掃に割くことが出来る時間も限定的です。そういう意味で保険診療のクリーニングとPMTCの費用を単純に比較することは適切ではないといえるでしょう。

▼PMTCのメリット

前段では保険診療のクリーニングとPMTCの違いについて少し触れましたが、ここでは自費診療だからこそ得られるメリットについていくつかご紹介します。

メリット①しつこい歯の黄ばみを取り除ける

歯のクリーニングを希望する方の多くは、歯の黄ばみや黒ずみといった審美面における悩みを抱えていらっしゃいます。歯ブラシによるブラッシングでは除去できない汚れには、「ホワイトニング」や「セラミック治療」という選択肢もありますが、PMTCならもっと簡便な方法で歯が持つ本来の白さを取り戻すことができるのです。

メリット②歯の健康維持にも寄与する

PMTCで取り除ける汚れは、細菌の温床にもなります。放置していると細菌が繁殖して虫歯や歯周病のリスクが上がり、口臭も強くなっていくことでしょう。PMTCでお口の中の汚れを定期的にリフレッシュしておけば、歯の健康維持にも寄与することでしょう。口腔内が清潔になると、風邪やインフルエンザといった全身の感染症にもかかりにくくなります。

メリット③口腔ケアへのモチベーションが高まる

私たちは、お部屋や水回りをきれいにお掃除したり、片づけたりした後は、その状態を維持しようと頑張りますよね。それはお口の中も同じです。PMTCでツルツル・ピカピカになった歯は、あなたの口腔ケアへのモチベーションを高めてくれることでしょう。

▼PMTCの注意点

PMTCには、手軽に歯をきれいにできる素晴らしい施術法ですが、注意しなければならない点がいくつかあります。

１治療後のケア

PMTCはあくまで今ある汚れを取り除くだけの処置です。セラミック治療のような半永久的な審美効果は期待できません。歯が汚れやすい生活習慣が続けば、すぐまた歯が汚れてしまうことでしょう。せっかくお金と時間をかけて歯をきれいにしたのですから、その状態を少しでも長く維持したいですよね。そこでご注意いただきたいのが治療後の歯のケアです。基本は毎食後の歯磨きを徹底することで、着色性の強い食品をできるだけ避けることも歯の美しさを維持する上で良い効果をもたらします。喫煙習慣がある方は、節煙や禁煙を試みてください。

２保険適用外

上でも述べたように、PMTC保険が適用されない歯のクリーニングです。施術にかかる費用は全額自己負担となる点にご注意ください。PMTCにかかる費用は歯科医院によって異なります。

３行なっていない歯医者さんもある

自費診療となる治療は、対応している歯科医院と対応していない歯科医院とに分かれます。それはPMTCも例外ではありません。歯の汚れを徹底的に落としたいのであれば、保険のクリーニングだけでなく、PMTCにも対応した歯科医院を選ぶことが大切です。

▼プルチーノ歯科・矯正歯科のPMTC

今回は、自費のクリーニングであるPMTCの内容やメリット、注意点について、四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科が解説しました。保険のクリーニングと混同されがちなPMTCについて、正しく理解していただけたのであれば幸いです。最後に、当院のPMTCについてもかんたんに触れておきます。

１特徴(1)経験豊富な歯科衛生士が施術いたします

当院には、予防処置や審美分野の実績豊富な歯科衛生士がそろっています。拡大鏡やマイクロスコープを駆使した精密な施術を得意としておりますので、四日市で質の高いPMTCをご希望であれば、ぜひ当院までご連絡ください。

２特徴(2)プライバシーに配慮した診療スペース

四日市のプルチーノ歯科・矯正歯科では、半個室か完全個室の診療スペースで施術を受けることができます。PMTCを受ける際も周りが気になることはありません。

３特徴(3)痛みや不快感を抑えた優しい施術

一般的なPMTCでは、スケーラーで歯石を除去したり、エアフローでパウダーを噴射したりする際に痛みが生じる場合もあります。当院ならそうした場面でも痛みや不快症状を最小限に抑えた優しい施術が可能となっております。